30代からでも銀行から未経験業種に転職ってできるかな?
これまでの経験やスキルを活かせる転職先はないかな?
このような悩みに答えていきます。
30代でも銀行員から未経験業種に転職することは可能です。
なぜなら僕は新卒から5年間銀行員として働き、ここで紹介する方法や考え方を実践し未経験のIT系の会社、そして30歳の時に医療系の会社への転職に成功しています。
そんな僕が、30代で銀行員から未経験業種への転職について解説していきます。
この記事を読めば、
- 30代銀行員のあなたが未経験業種へ転職する方法を知ることができ
- キャリアチェンジへの第一歩を歩むことができます
早速いきます。
銀行員は30代からでも未経験業種に転職可能?
結論、銀行員は30代からでも未経験業種への転職は可能です。
僕も銀行員として5年働き、27歳の時にIT系の会社に転職し、30歳のときに医療系の会社に転職しました。
しかし、銀行員として長年働いていると果たして他の業種へ転職なんてできるのか不安ですよね?
厳しいことは覚悟しておく
30代から未経験業種に転職をすることは可能と言いましたが、決して楽ではないということは理解しておかなければなりません。
なぜなら銀行員としてのスキルしか身についていないからです。
しかし、銀行員でのスキルが活かせる業種もあるのでそのスキルとポータブルスキルをうまくアピールできれば十分転職は可能だということです。
>>銀行員の転職が難しいなんてことはない【元銀行員の体験談あり】
>>30代が未経験業種に転職するのは厳しいと言われる時代は終わりました
銀行員の転職希望者が増加している理由3つ
銀行員を辞めたいと思っている人は年々増加していることはご存知ですか?
出典:リクルートエージェント
2008年のリーマンショック以降、年々金融業界の転職希望者は増加しているんです。
理由は3つ
ノルマや業務がきつい
将来性がない
時間拘束が長すぎる
ノルマや業務がきつい
銀行での業務はかなり激務です。
定期預金や投資信託、保険、融資、個人ローンなどなど、扱う商品の範囲も広い上に営業にはとんでもないノルマが課されますよね。
窓口テラーにも投資信託の案内や定期預金の声かけといったノルマが課せられます。
ネットバンクの成長により金利の良い定期預金や手数料の安い投資信託が増え、リアルで銀行商品を販売するのがかなり難しくなりました。
時間拘束が長すぎる
銀行は朝めっちゃ早いし、残業もほぼ毎日が当たり前です。
拘束時間12時間とかザラです。
その時間は朝の無駄な朝礼であったり、生産性のない残業ややる意味のない会議などがほとんど。
出世のためになんの成長にもならない飲み会は必ず強制参加。
スキルがほとんど身につかないんですよね。
将来性がない
リアルで銀行商品の販売が難しくなったことに加え、AI化やウェルスナビの普及によりリアル店舗は今後なくなることは決まっています。
つまり銀行の人材は不要になるというということです。
そういった将来性の不安から転職を希望する人が増えているのです。
30代ともなるとこれらの感覚がもう染み付いていますが、まだギリギリ他の業種でも働ける最低のラインです。
もちろん30代後半になるにつれてどんどん厳しくなってくるので、転職は早いうちにしたほうがいいです。
銀行員は今すぐ辞めて転職するべき理由3つ
銀行を辞めたいと思ったらすぐに転職をした方がいいです。
理由は以下の3つ
給与の低下
スキルが身につかない
仕事がなくなる
それぞれみていきましょう。
給与の低下
銀行員は高給取りというイメージがあるかもしれませんがそんな時代は終了しました。
ある程度役職につけばそれなりにもらえますが、役職につくまでに失うものが多すぎます。
僕も5年働いて毎日20時まで残業をして月額手取り20万とかでした。
>>30代が未経験職種へ転職すると年収ダウン?年収アップのための方法を伝授
スキルが身につかない
銀行員は特殊な業種でいろんなスキルが身につきますが、他の業種に活かせるスキルというのはほとんど身につきません。
それに前述の通り、会議や意味のない残業など、無駄が多すぎるのでそれほどスキルも身につかないんですよね。
ずっと銀行員としてやっていく覚悟があればいいのですが、もし銀行が破綻になった時のためにも違う世界を見ておくことをおすすめします。
仕事がなくなる
こちらは将来性の話と関連しますが、銀行員の仕事は今後どんどんなくなっていきます。
経営統合などで店舗は減っていき、本部しか置かなくなる銀行も出てきます。
無人で融資が受けれるシステムの導入も進んでいるのではっきりいってオワコンなんです。
30代銀行員が未経験業種へ転職する2つのパターン
30代でも未経験業種へ転職すべきだという話をしてきました。
銀行員から未経験職へ転職するパターンとしては2つ、
- 金融機関以外の業種で経験のある職種(営業など)に転職
- 金融機関で経験のない職種に転職する
これが30代から転職可能なパターンです。
金融機関以外の業種で経験のある職種に転職
これがおすすめです。
銀行で法人営業をやっているのであれば、他業種の営業をやるといったイメージです。
これなら銀行での経験が活かせますよね。
金融機関で経験のない職種に転職する
これは、例えば窓口をやっている人が、同じ金融機関の信託銀行でリテール営業へ転職するといったイメージです。
これは金融機関にいたということがアピールになるので職種は違えど転職はしやすいでしょう。
しかし、このパターンはあまりおすすめできません。
なぜなら結局金融機関にいることになりますし、成長にはつながりません。
銀行に居続けるのとなんら変わらない状況になります。
給与だけが目的で転職によって給与アップするのであればそれでいいと思いますがキャリアアップには繋がりにくいのでできれば避けた方がいいでしょう。
30代銀行員が未経験業種へ転職する方法4選
では具体的に未経験業種へ転職する方法を紹介していきます。
主なポイントは4つ
- ポータブルキャリアをアピール
- その業種で活かせる強みを伝える
- ポジティブな転職理由を考える
- 自分がどうなりたいか具体的にイメージする
ポータブルキャリアをアピール
未経験の業種に転職する際に一番強くアピールできるのはこのポータブルスキルです。
ポータブルスキルとは、社会人としての人間的な部分の能力です。
つまり、業界特有のスキルによるものではなくどの業界にも必要とされるスキルですね。
例えばコミュニケーション能力や論理的思考能力、マネジメント力といったものです。
>>【職種別例文】銀行員の転職で自己PRを書くポイントを3回転職した元銀行員が解説
その業種で活かせる強みを伝える
ポータブルスキルを持ってその会社や業種でどのように活かすことができるかを上手く伝える必要があります。
あなたの強みをアピールすることが大事なんですね。
銀行員は業務が過酷なだけであって以外と自分でも気づいていない強みが備わっているものです。
僕の場合だと、事務処理の速さと正確さです。
毎日何十件もの債権書類をチェックしていた時期があったので、そこでの経験が他の業種の事務的な仕事でかなり活きています。
他にも例えば、
- 経営者を相手にしてきた法人営業で培った交渉力
- 上司からの罵声に耐えてきた忍耐力
- 毎日長時間残業をこなしてきた体力
など、当たり前にしてきたことがあなたの強みになったりします。
一度自己分析してみてもいいかもしれませんね。
周りの人に自分の強みを聞いてみるのもいいでしょう。
意外な強みを持っているかもしれませんよ。
>>【これだけ!】銀行員の転職はこの強みだけでOK!企業が欲しがる5選も紹介
ポジティブな転職理由を考える
ポジティブな転職理由を考えるということについては常に意識として持っておいてください。
- 銀行を辞めたい
- 転職したい
といった感情はほとんどネガティブな理由ばかりです。
上記で紹介した内容がほとんどでしょう。
しかし、採用面接で転職する理由について「銀行が嫌だったから」とネガティブなことを言っていると面接官からはただの甘えている人と思われてしまいます。
ネガティブな理由だったとしても、自分のキャリアアップのためなどポジティブな理由を考えるようにしましょう。
そういったやる気や将来性を感じてもらうことで未経験業種で内定をもらえる可能性がグッと上がりますよ。
>>銀行員の転職理由のポジティブな考え方とは?【僕が使った例文3選も教えます】
自分がどうなりたいか具体的にイメージする
将来的に自分がどうなりたいかを具体的にイメージをすることが大事です。
闇雲に銀行を辞めたかったから転職をするのではなく、
- なんで転職したいと思ったのか
- 転職をして自分はどんな人間になりたいか
など、こういったものをより具体的にイメージをすればそれが面接官にも伝わるので未経験でも評価してもらえることに繋がるんですね。
>>銀行員が転職に成功するポイントはどんな人生にしたいかを考えよう
銀行員が転職に向いている業種トップ3
30代の銀行員が転職先として向いている業界を紹介していきます。
トップ3はこんな感じ
不動産業界
コンサル業界
Web業界
一つづつ見ていきます。
不動産業界
銀行員から不動産業界に転職する人は多いです。
なぜなら銀行員でのスキルが活かしやすいからです。
融資担当として不動産融資の経験があれば不動産業界について詳しくなれます。
宅建なんか持っているとその資格も活かすことができます。
銀行と不動産は何かと密な関係にあるので転職もしやすいということなんですね。
コンサル業界
コンサルも銀行員から転職がしやすい業界です。
無形商材を扱う銀行員ではコンサルでも同じで、その人のパーソナルスキルが重要になる業界。
そして銀行員は管理能力に長けていますので、コンサル業界もそういった人材を欲しがるのです。
人材系のコンサルなどが多いですね。
Web業界
ここ近年、銀行員からWeb系の業界に転職する人が増えています。
単純にWeb業界自体が伸びてる業界だということもありますが、
銀行員は数字などに細かい特性があります。
Web業界も数字の細かい分析やマーケティング力などが求められる業界なので、銀行員とマッチしやすいんですね。
ベンチャー企業やスタートアップ系の会社の社長には銀行出身の方が多いといった特徴もあります。
この他にも王道なところでいえば、金融業界(証券会社、保険会社など)や職種でいうと経理、公務員に転職する人も多いです。
銀行員からの転職先は意外と幅広かったりするんですね。
ただ、転職活動をする際には必ず転職エージェントを2社ほど登録しましょう。
1人だとほとんど情報などの武器なしで戦うことになるので30代で転職を成功させるためにdodaやマイナビ、リクルートあたりを登録しておくといいでしょう。
>>【おすすめ】転職サイトと転職エージェントはこれだけでOK!銀行員から3回転職をした僕が教えます
銀行員が転職に活かせる資格
銀行員が転職に活かせる資格を4つ紹介しておきます。
証券外務員
これは金融業界に転職するなら活かせる資格です。
金融商品を販売するために必要な資格なので、特に証券会社に転職するなら持っておくべき資格です。
特別証券外務員1種は持っておきたいですね。
他業界なら全く活かせません。
簿記
転職で活かせる簿記は最低2級です。
経理などに活かせる資格です。
銀行員として必須の資格ではないですが、持っていればかなり武器になります。
将来フリーランスや副業をして自分でお金の管理をすることになった際にも簿記の知識はかなり活かせます。
簿記は業種関係なくできるようになっておいた方がいい知識ですね。
FP
国家資格の一つで、銀行員はFP技能士を持っている人が多いでしょう。
この資格は税金のことや保険、ローン、不動産、生きていく上でどんな業種に携わっても活かせます。
最低2級以上を持っていれば大丈夫です。
中小企業診断士
中小企業診断士を持っていると会社の経営に関わる知識があるので、コンサル会社や会社の経営企画部門など専門性の高いステージへの転職に活かすことができます。
銀行員でもなかなか持っている人が少ない資格なので、持っている人はそれだけで差別化が測れるでしょう。
銀行員の転職で使える転職エージェント
30代で転職活動をするには転職エージェントの活用は必須です。
なぜなら企業の求人情報持っていたりや面接の対策や日程調整など、転職活動において必要なことがほとんど網羅されているからです。
転職エージェントは転職のプロです。
僕も何度も他業種への転職に成功しているのは転職エージェントがいたからこそなんです。
僕は30歳のときに医療系に転職しましたが、これもエージェントの提案によるものでした。
1人で転職活動をしていると医療系なんて考えることもなかった業界ですので、可能性を広げてくださいました。
使わない手はないぐらい転職エージェントを利用するのは当たり前になっています。
おすすめのエージェントは
doda
マイナビ
リクナビ
ビズリーチ
の4つです。
doda
業界大手で求人数も多いサイト。
情報量が多いので幅広い業界を見たい人にはおすすめのサイト。
とりあえず1つ登録だけでもしておくかという人はここを登録しておけばOKです。
\求人数トップクラス/
マイナビ
マイナビも大手のサイトの一つです。
求人数もそれなりに多いですが、ここの特徴はなんといっても手厚いサービス。
利用者を特に大事にしているといった印象を受けたサイトです。
悩みを親身になって聞いてくれたりそれを的確に汲み取ってアドバイスをくれたりもしました。
担当者との相性もあるので一概にはいえませんが僕はマイナビが一番使いやすかったです。
\手厚いサポートを受けたい方はこちら/
リクナビ
業界最大手の求人サイト。
求人数は圧倒的です。
こちらも幅広い業種を見たい人におすすめ。
上記2サイトで網羅していない求人もくまなくチェックしたい方はこちらも利用してみては?
\転職エージェントの最大手/
ビズリーチ
ビズリーチは年収600万円オーバーを狙いたいハイクラスな方向け転職エージェントです。
登録すれば適正に応じた求人がオファーされるという仕組みになっています。
一部有料ですが、市場では出回らない超有料級の情報が手に入るので価値はかなりあります。
無料でも登録はできるのでどんなもんか知っておくためにも一回見ておいてもいいかもしれませんね。
\年収600万円以上の転職はこちら/
>>【おすすめ】転職サイトと転職エージェントはこれだけでOK!銀行員から3回転職をした僕が教えます
まとめ:30代からのキャリアチェンジで新しい世界に飛び出そう!
30代の銀行員が未経験業種に転職をすることについてとその方法について紹介してきました。
30代からキャリアチェンジしたいという意欲はとてもすばらしいことです。
そういう人は転職も上手くいくでしょう。
転職先でもきっと上手くいくはずです。
30代からの転職は確かに厳しいですが、転職エージェントを上手く利用し効率よく活動していけば必ず道はひらけます。
あなたのキャリアチェンジが実りますように。