銀行員の転職理由はどう伝えたらいい?
ネガティブな理由しかないんだけど
こういった悩みを解決していきます。
銀行員の転職理由は基本的にネガティブなものばかりです。
しかし、当然そんな理由を面接で伝えても良い印象を与えることはできません。
この記事では銀行員の転職理由の考え方やポイントなど、実際の僕が使った例文も交えながら紹介していきます。
僕は新卒で地方銀行に入行し、4年働いたのちに異業種であるIT企業や医療系の企業に転職しました。
ここで紹介した内容を実践すれば、職務経歴や面接でうまく転職理由を伝えることができ、内定へ大きく近く一歩となるでしょう。
>>元銀行員の僕が教える転職に成功した履歴書と職務経歴書の作り方必勝パターン
銀行員が転職したい理由とは?
銀行員が転職をしたいと思う理由について、本音の部分をみていきます。
銀行員の転職理由は基本的にネガティブ
銀行員の転職理由は実際にネガティブなものばかりです。
なぜなら業務柄、辞めたい理由となる事象が多いからです。
- ノルマが厳しい
- 時間拘束が長い
- 人間関係が嫌
- 転勤が多すぎる
などなど。
銀行に就職する人は安定やそれなりの給与を求めて入行するので、現状に満足している人はキャリアアップのためや他のフィールドでチャレンジしたいと考える人はあまりいません。
ですので転職を考える人はどうしてもネガティブな理由を持っていることが多いのです。
転職理由で面接官が見る5つのポイント
面接官側からみた、転職希望者の転職理由でどういった部分をみているのでしょうか。
そのポイントは主に5つです。
- キャリアプランを考えているか
- 入社意欲があるか
- 採用するメリット
- すぐに辞めそうにないか
- ポジティブな理由か
ここを抑えているだけでうまく志望動機を伝える事ができ面接を突破しやすくなります。
キャリアプランを考えているか
あなたがどんなキャリアを歩んでいけるか、きちんと自分のキャリアプランを考えているかを面接官は強くみています。
その理由は様々ありますが、1番はミスマッチを防ぐためです。
きちんとキャリアプランを持っていれば、あなたがその企業にマッチしているかどうかを推し量る材料となります。
採用側も選考しやすいんですよね。
そこでもしミスマッチが発生していれば採用前に気づくことだってできますし、
あなたにとってもそこで不採用だとしてもダメージが軽減できます。
ミスマッチをしていたまま採用するとあなたと企業両方にとってデメリットしかないのでここをきちんと考えている人を企業は求めています。
入社意欲があるか
- 自分が描くキャリアプランが自社にマッチしているのか
- どうしてもうちでないといけないのか
ここを見るためにこの会社にどうしても入りたいという入社意欲があるかどうかを面接官は見ます。
なんとなくうちに応募してきていると感じると”うちじゃなくでもいいのでは?”となりかねません。
採用するメリット
企業にとってあなたを採用するメリットがあるのかというところもよく見ています。
これもミスマッチを防ぐ狙いがありますが、
あなたを採用することで
企業にどのような利益をもたらすのか
何を生み出すのか
メリットがないとあなたを採用する意味がありませんね。
あなたのこれまでのキャリアでアピールできる経験や実績をうまく伝え、応募先企業の業務でそれをどう活かすのかをきちんと伝えられるようにしましょう。
すぐに辞めそうにないか
転職をするということは前職をやめることになるので、退職をして退職をする理由が弱ければ逃げだと思われることもあるでしょう。
すぐに辞めるのではないかと思われてしまうと内定を勝ち取ることも難しいので不満ばかりを伝えるのはよくありません。
ポジティブな理由か
転職の理由は前職で不満があるパターンが多いですが、そのネガティブな理由ばかりをぶつけても面接官にとっては良い印象にはなりません。
不満をばかり言う人だと思われるので、そういったネガティブな理由もポジティブに変換し、応募先企業で貢献できることを具体的に伝えることが大事です。
銀行員の転職理由の3つの考え方
ネガティブな理由をそのまま書類や面接で伝えても内定をもらうことは難しいです。
なぜなら、面接官に銀行を辞めたいのはただの逃げだと捉えられる可能性が高いからです。
例えば、「ノルマが厳しい」理由だった場合、それをそのまま伝えてもただただ会社に言われることにすぐ不満を言う人なのかもと捉えられかねません。
ですので、どんな理由があろうとも
ポジティブに
なんで転職したいと思ったのか
をきちんと伝える必要があります。
そこで、銀行員が転職する理由の考え方を紹介していきます。
ポイントは3つ
- 入社した時の動機を考える
- 不満を入社動機に関連させてポジティブに転換
- 転職理由を応募先企業の志望理由に関連づけする
1つずつみていきます。
入社した時の動機を考える
転職したいと思う理由について、入社した時の動機をもとに考えていきます。
なぜ入社した時の動機を考えるのかというと、転職したいと思う理由については主に入行時の志望動機としてやりたかったことが理想とは違い叶わなかったというのが圧倒的に多いのです。
入社動機を思い出してそれに基づき転職理由を考えます。
不満を入社動機に関連させてポジティブに変換
次に転職理由となる現状の不満を入社動機に関連させてそれをポジティブに変換させていきます。
不満をそのまま伝えても良い印象を与えることはできません。
入社動機を現状では叶える事ができないというふうに変換することで上昇志向はあるのだということを伝えることにつながります。
転職理由を応募先企業の志望理由に関連付けする
ポジティブに変換した転職理由で、その志望先ではそれが実現できるということを具体的に説明します。
それができれば応募先でもいいアピールにつながるので内定率はグッと高まるはずです。
転職理由の伝え方パターン別例文3選
ここでは、元銀行員の僕が実際に使った例文を3パターン紹介していきます。
紹介する転職理由の3つのパターンは
- 拘束時間が長い
- ノルマが厳しい
- お願いする営業が嫌
を例に紹介していきます。
先ほど紹介した転職理由の3つの考え方をもとに作っていきます。
拘束時間が長い
銀行業務は拘束時間が長いことが特徴です。
上司より先に帰るのはご法度みたいな暗黙のルールがあったりもするので、やることがなくても残っていないといけないことが多いです。
しかし、これをそのまま「拘束時間が長かったからです」と伝えてはいけません。
3つの考え方に当てはめていきます。
入社した時の動機を考える
短時間で正確かつスピーディーな仕事をこなし、生産性の高い人材に成長をしたかったのですが、これを達成することが難しいと考えたからです。
不満を入社動機に関連させてポジティブに転換
どれだけ早く仕事をこなしても帰ることができず、生産性も下がるのでもっとやりがいのある生産効率を重視する企業で働きたいと考えているからです。
転職理由を応募先企業の志望理由に関連づけする
基本残業禁止で、決められた時間内で最高のパフォーマンスが求められる御社の社風に魅力を感じ自分の生産性を高めながら御社の発展とともに成長していきたいと考え応募しました。
ノルマが厳しい
銀行員の転職理由ナンバーワンがノルマが厳しいというものです。
営業だけでなく窓口にもノルマがあったりするのでここに不満を感じる人が多いのですね。
こちらも紹介した3つの考え方をもとにポジティブに変換していきましょう。
入社した時の動機を考える
地域の発展やお客様の生活のために自分を磨き、より良い金融商品を提案できるバンカーになりたいと考えておりましたが、ノルマに追われる毎日が続きお勧めしたくもない商品をお客様にご提案することにもどかしさを感じていたから。
不満を入社動機に関連させてポジティブに転換
お客様のための営業のはずが、ノルマを意識するあまり銀行の収益性を優先してしまいお客様にとって本当に良いご提案をできない環境であったからです。
お客様第1と考える社風である御社では本当にお勧めしたい商品・サービスをご提案できると思いました。
転職理由を応募先企業の志望理由に関連づけする
会社の利益のことやノルマを達成することはもちろん大切ですが、それと同時にお客様にとって最高のご提案をし顧客満足度をあげる事もとても大事です。
顧客満足度を第1に優先する御社の理念に共感し、御社やお客様の発展とともに自分の営業力の成長と共に相乗効果で高めていきたいと考えたからです。
お願いする営業が嫌
個人営業だと定期預金や投資信託、保険などお願いをする営業がつきもの。
本来の営業の目的を逸脱したお願い営業に嫌気がさす銀行員も多いです。
こちらもただお願い営業が嫌だからと伝えてもただプライドの高い人だという印象を与えてしまうのでしっかりとポジティブに変換していきましょう。
入社した時の動機を考える
銀行員はお客様の要望をよく聞き、それに合わせて適切な金融商品をご提案して満足していただきたいと思っていましたが、それができなくなったからです。
不満を入社動機に関連させてポジティブに転換
ノルマのためにリスクの高い投資信託や借りたくもない融資をお願いし販売することで果たしてお客様の満足を得ることはできませんし、信用も得ることが難しいと考えたためです。
転職理由を応募先企業の志望理由に関連づけする
本当にお客様のためになるもので、メリットが多い商品しかご提案をしない御社の方針に大変感心し、私も御社とともにより満足してもらえる商品をお客様にご提案し御社の発展に貢献したいと考えたからです。
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まとめ:転職理由はポジティブに伝えれば成功する
銀行員の転職理由についての考え方をお伝えし、実際に僕が転職で使えた例文を紹介してきました。
面接官が見ているポイントは5つ
- キャリアプランを考えているか
- 入社意欲があるか
- 採用するメリット
- すぐに辞めそうにないか
- ポジティブな理由か
転職理由の考え方3つの軸は
- 入社した時の動機を考える
- 不満を入社動機に関連させてポジティブに転換
- 転職理由を応募先企業の志望理由に関連づけする
この考え方を意識していることで、ネガティブな理由をポジティブに伝えることができ、意欲のある人材だと思ってもらえます。良い印象を与えることができるでしょう。
些細なことですが、これらを意識するだけでもびっくりするぐらい結果を出すことができるのでおすすめです。
転職のプロでもある転職エージェントを利用することもおすすめです。
プロの視点でよりしっかりとした転職理由をアドバイスしてくれます。
転職エージェントについてはこちらの記事で詳しく書いていますのでどうぞ。