最近よく耳にするようになった早期リタイア。
“FIRE(ファイア)”するなんて言葉も出てきました。
そこでこの記事では、
- 早期リタイア(FIRE)とは何だろう?
- 達成するために何をすればいい?
- 重要な5つの要素
- 支出を減らす
- 収入を増やす
- 資産を増やす
- 資産を守る
- お金を賢く使う
とは?
そんな疑問に答えていきます。
1.早期リタイア(FIRE)とは?
ここでは早期リタイアについての説明なので、すでにどういうものか知ってるよという方は2.までスキップしてください。
みなさんは「早期リタイア」と聞いてどういうことをイメージしますか?
- 脱落?クビ?
- 結婚して退職し専業主婦になる?
- 宝くじで当てて会社を辞める?
どれもある意味では正解だと思います笑
ですが、早期リタイアの本質(本当の意味)は、
“経済的に豊かになり自由になること”
だと私は考えます。
とはいってもお金持ちと結婚して専業主婦になりましょうとか宝くじでドカンと一発当てて自由になりましょうとかそういう話ではありません。
では、具体的に経済的に豊かになり自由になるとはどういうことでしょう?
”自ら資産を形成しやりたいことを自由にやれる人生にしましょう”
ということです。
無駄な浪費を減らし、会社などの組織に縛られず自らで資産を増やし続けながら自由に生きる。
簡単に言ってますが決して楽してそういう人生が手に入るわけではありません。
そんな夢見たいなことができるわけないやんと思う人もいるでしょう。
果たしてそうでしょうか?
現に早期リタイアという言葉は今でこそ周知されてきましたが実際にFIREしている人は世界中たくさんいます。
しかしそんな夢見たいな話あるわけないでしょと思うのは、
日本ではお金についての教育が義務教育に組み込まれてないからなんです。
6歳に小学校に入り、そこから将来大人になるとサラリーマンとしてお勤めするように12年かけて教育されます。
だから”自由に生きる”ということに罪悪を感じるようになってしまったんですね。
まずはそこの考え方を変えることからスタートです。
では実際に早期リタイア(FIRE)、すなわち経済的に自由になるにはどうすればいいのか。
それはある5つの重要な要素を実行すれば良いと言われています。
早期リタイア(FIRE)を達成するための重要な5つの要素
早期リタイア(FIRE)は5つのことを実行すれば達成できます。
それは、
- 支出を減らす
- 収入を増やす
- 資産を増やす
- 資産を守る
- お金を賢く使う
です。
上から順に難易度は低いです。
ですのでこれから早期リタイアしたいなというのであれば、
まずは1,2を極めるところから始まります。
3~5はそのあとの話です。
一つずつみていきましょう。
1.支出を減らす
ここに関しては今すぐからでも始められます。
支出を減らす。
文字通り出ていくお金を減らすということ。
どれだけ収入があっても支出が収入を上回っていたら(赤字)お金持ちとは言えませんよね?
毎月100万の収入があるけど毎月200万出ていったら元も子もないです。
逆に20万の収入でも支出を10万に抑えることができたら10万貯蓄に回せます。
意外と侮れないのが支出であり見落としがちな部分でもあります。
簡単なところでいうと固定費の見直しですね。
毎月決まった額が出ていくものなので管理もしやすいでしょう。
家賃、ローン、通信費、保険、自動車などなど
結構削れるところは削れますよ。
ケータイでいうと僕も以前はずっと3大キャリアを使って月8000円とか払ってましたが、UQモバイルに変えて今では月2000円以下で済んでます。
これだけでも年間70000円以上浮きますから。
>携帯代(スマホ代)を今より5000円以上安くするおすすめプラン5選
あとは保険。
保険も手厚くいろんなものに入っているなら見直した方がいいでしょう。
こちらも意外と不必要なものに結構な額を払っている人多いと思います。
保険はほとんどが社会保険でまかなえると言われています。
ですので極論民間保険はわざわざ加入しなくてもいいと思います。
万が一の備えでどうしてもという方は、最低限入っておいてもいいのは
- 生命保険(ご家庭をお持ちの方)
- 火災保険
- 自動車保険(対物系)
上記は社会保険でまかなえないので入っておいてもいいのかなと。
あと自動車は極力持たない方がいいでしょう。
持つなら中古車かリセールバリューが落ちにくい高級車。
自動車は基本的に購入した日から価値は落ちていきますし、維持費もバカにならないです。
おまけにローンを組んでいたら固定費は鬼のように逼迫していくばかりです。
それでも住んでいる地域によっては車がないと買い物にいけないとか絶対必要な人もいるかと思いますので、そういった方も中古車を一括で購入することをおすすめします。
大きい自動車や高級車である必要はないですよね?
固定費以外にも普段の買い物等も見直す余地はあるでしょう。
食事は外食とかコンビニで弁当買ったりとか。
細かい部分ではありますがこういったところも自炊をすることである程度の節約につながります。
そうやってまずは日々の生活の中に潜む浪費を洗い出すことが早期リタイアでの大きな第一歩だと思ってます。
次は収入の話にいきます。
2.収入を増やす
収入を増やす。
ここが早期リタイア(FIRE)を達成する上で一番重要であり、皆が一番苦戦するところだと思います。
収入の増やす方法ですが、これはいくつかあります。
具体的には、
- 今の給料を上げる(昇給、転職)
- 副業をする
などなど
当たり前のことですが、今の職場で昇格や昇進をすれば給料は上がるでしょう。
しかし、昇給といってもそれが微々たるものなのだとしたら今より給料の高い会社に転職するのも一つの手だと思います。
>銀行員の年収1000万円は時給2000円!稼ぐために犠牲にする時間
それでも会社で働いて得られる給料では限界があります。
そこで重要になってくるのが、副業です。
今やネットの時代になり、パソコン一つでできる仕事が増えました。
副業を解禁する会社も徐々に増えてきており、今後副業は当たり前の時代がやってきます。
今の会社だけといった一つの収入源に頼る働き方はリスクと言われています。
まずは月1万とか5万とかを目標に小さく初めてみてもいいでしょう。
調べればいろんな副業が出てきますのでこれならやれそうというものを見つけてトライしてみては?
今の給料に月10万でも追加で入ってきたら生活や気持ちがかなり変わると思いませんか?
この後に続く3.以降の話もサラリーマン収入だけじゃ難しいところもあるので、ここでしっかりと稼ぐ力をつけることがかなり重要になってきます。
とはいっても難しく考える必要はないですよ。
どんなビジネスでも地道にコツコツやればどれも稼げるものばかりです。
実際に先駆者たちで稼いでいる人たちがたくさんいますので。
副業選びのコツとしては、会社×副業といった相乗効果を発揮できる選び方がいいでしょう。
例えば、ITエンジニアとして働きながら(プログラミング)ブログでアフィリエイトをするといった感じです。
ITエンジニアとしてのスキルをブログという専門分野に活かすということ。
何も全て1から学ぶ必要はなく、自分が持っているスキルを発揮できる分野のものを選ぶと効率がいいでしょう。
収入を増やす、稼ぐ力が身についたならいよいよ次は”資産を増やす”ところに入っていきます。
3.資産を増やす
稼ぐ力を身につけ、実際にお金が貯まってきましたら次はその資産を増やすという段階に入ってきます。
収入を増やすのとどう違うのかというと、
収入は”自分が自ら働いて稼ぐ”というものでした。
一方で資産を増やすというのは、
“お金に働いてもらう”
ということです。
すなわち投資です。
ここがFIRE達成で一番キモになるところです。
ここを極めるともうほとんどゴールは見えてきます。
ここにきて投資?と思う方もいるかもしれませんが、
ここでいう投資はFXなどといったハイリスク商品で一発当てようというものではありません。
手堅くローリスクな利率で複利という強力なパワーを利用し確実に利益を積み上げていきましょうというものです。
おすすめは初心者でも運用のしやすい投資信託がいいでしょう。
その中でもインデックスファンド投資というものがおすすめです。
インデックス投資とは日経平均やTOPIXなどの指標の連動した動きを目指すというものです。
インデックス投資については別記事にて詳しく説明します。
反対にアクティブファンド投資というものがあります。
これはインデックスとは反対で日経平均やTOPIX等の指標をさらに上回る動きを目指す投資です。
一見稼げそうで良さそうに見えるのですが、ハイリターンが見込める以上どうしてもハイリスクなのです。
長期にわたってリタイアをする為に利益を出し続ける投資には向いていません。
インデックス投資でコツコツ複利パワーで増やしていくということが大事なんです。
ではどういった商品にどういった手法で投資をするのか
S&P500にドルコスト平均法が効果的
インデックスファンドといってもいろんな商品がありますが、初心者の方はS&P500という商品だけを理解していればOKです。
S&P500とは、主にアメリカの主要500社の株価指数です。
AmazonやGoogleなどといったアメリカの主要な会社をなんと500社も集めた株価の指数に連動させるものです。
日本の企業だと株価は上がったり下がったりと安定しない動きをするのに対して、
アメリカ企業の株価というのは長期目線でここ80年以上ずっと右肩上がりできているという事実があります。
今後も間違いなく上がり続けるという保証はないのですが、この歴史はまぎれもない事実ですので、非常に確立の高いものの一つだと言われています。
ですが、ここに投資資金を一気に全額ぶち込んでもいいのですが、リスクを分散させるためにも”ドルコスト平均法”という手法をおすすめします。
ざっくりいうとリスク分散のために月々決まった額で少しづつ商品を買い足して行くというものです。
これをすることによって価格の変動リスクが分散できるというものです。
ドルコスト平均法ではなく1日でも早くリタイアを達成させるために投資資金は全額回した方がいいという意見もあります。
確かにちまちまやるよりかは手早くリタイアへのスピードが加速するかもしれませんがあくまで手堅く資産を増やしていくというのが大事なのでリスクはできるだけ避けたいところです。
なので私はあまりおすすめはしません。
4%ルールで取り崩しながら生活をしていく
では実際にその運用でどうやって生活をしていくのかというところですが、
究極の”4%ルール”に基づいて取り崩していきましょう。
4%ルールとは何か?
投資資金の4%を取り崩してそれを生活費にして暮らしていくというものです。
5000万円投資しているのであれば、
5000万円×4%=200万円
この200万円が年間の生活資金です。
インデックス投資だと複利で平均7%で運用できると言われているので、元手を減らすことなく生活資金を取り崩して生活ができるのです。
これが究極の不労所得というものです。
逆をいえば年間に必要な生活費が決まればそこから逆算してリタイアに必要な額も割り出せますね。
しかし、年間生活費200万円でも元手が5000万円必要です。
年間生活費500万円欲しければ1億2500万円必要です。
気が遠くなりそうですよね。
だからまずは副業などで稼ぐ力をつけることが最も大事だと述べました。
サラリーマンでの収入だけでは時間がかかりすぎてしまうんですね。
現在月収20万円でサラリーマンをやっている人はボーナス入れても年収およそ300万円。
年間の生活費が100万円に抑えたとしても年間200万円しか貯蓄できません。
10年続けても2000万円です。
5000万円貯めるのも35年かかってしまいます。
言っているうちに老後を迎えてしまいますね。
ですのでここをクリアできるかどうかが最大の鍵になってきます。
投資は他にも不動産投資などがあります。
手続きが複雑であったりまとまった資金が必要になってくる投資だけにそれだけ見返りが大きい投資でもあるので余裕のある方や知識のある方はチャレンジしてみてもいいでしょう。
ここまで極めればもう早期リタイア(FIRE)は可能です。
あとはその資産を守ることとお金の賢い使うことを説明します。
資産を守る
せっかく作った資産。
その資産をいかに守っていくのかということも考えないといけません。
世の中生きていると様々なリスクがあります。
- 詐欺
- 盗難
- 災害
- 浪費
などなど
これらは自分で自ら守っていく力を身につけなくてはいけません。
資産ができたからといってそこで満足してはいけないということですね。
お金持ちになるということはそれに伴って騙そうとしてくる人たちも出てきます。
思いもしなかったところから出てくるので注意が必要です。
あとは浪費との戦いもあります。
お金を持つと人は物欲もそれだけついたりします。
高級車とか高級時計やブランド品など。
生きていく上で本当に必要でないものに使うお金は全て浪費だということは肝に命じておかなければなりません。
自分を守れるのは自分だけです。
お金を賢く使う
最後にお金の使い方について。
結論を先に言うと、人生が豊かになる使い方をしましょう。
ということです。
誰かのためになることであったり、自己投資のために本を買ったり、
時間を買う・貴重な経験を買うといったこともあります。
自分の人生が豊かになることにつながるお金の使い方ができる人が本当の意味での自由な人生を手に入れるということではないでしょうか。
早期リタイア(FIRE)についてのまとめ
早期リタイア(FIRE)とは、自分の人生において自由を手にいれるための手段である。
具体的にFIREを達成するには重要な5つの要素が存在する。
- 支出を減らす
- 収入を増やす
- 資産を増やす
- 資産を守る
- お金を賢く使う
まずは1,2をコツコツと極める。
ある程度貯蓄額が貯まったら3でインデックスファンドに投資。
4%ルールで取り崩しながら生活をしていく。
4,5で増やした大切な資産を守り、賢いお金の使い方を学ぶ。
この5つの力を身につけることができればFIREを達成でき、
本当の自由を手にいれることができる。
というものでした。
できることから始めていきましょう。