イーサリアムってやっぱりもうオワコン?
イーサリアムってなんでオワコンっていわれているの?
今からイーサリアムを買っても値上がりの期待が持てない?
このような悩みがある人の役に立つ記事となっております。
結論から申し上げますと、イーサリアムはオワコンではありません。
むしろまだまだ技術的にも成長可能性がある暗号資産の1つです。
早速詳しく説明していきます。
イーサリアムって何?
そもそもイーサリアムって何?という人もいると思いますので、
まずはイーサリアムについてみていきます。
イーサリアムとは、仮想通貨の1種でビットコインに次いで第2位の時価総額(2024年6月現在約66億円)を誇る銘柄であり、有名かつ将来性が高い銘柄の1つと言われております。
考案したのはカナダ人のヴィタリック・ブリテン氏。
なんと彼は当時2013年で19歳という若さでイーサリアムを作ったのです。
実際イーサリアムは何ができるのかというと、主にDAppsと言われる分散型アプリケーションやスマートコントラクトを構築するための、そのプラットフォームとして利用されています。
つまり、今勢いのあるNFTやDeFiなどのサービスに必要不可欠な通貨であり今後益々伸び続けていくと言われています。
イーサリアムの特徴
ここではイーサリアムの特徴について書いていきます。
仮想通貨のイーサリアムの特徴は以下の通り
- 中央管理者がいない
- スマートコントラクトで自動契約が可能
- 分散型アプリ(DApps)の開発が可能
- 新たにトークン(仮想通貨)が発行可能
それぞれの特徴についてみていきます。
1.中央管理者がいない
イーサリアムにはその通貨を管理する中央管理者がいません。
どういうことかというと、
通常銀行や証券会社などの金融機関というのは、その会社が実際に口座やお金の取引を管理する中央集権型というシステムを導入しております。
しかし、イーサリアムはブロックチェーン技術を駆使し取引記録はインターネット上に公開されています。
それを参加者同士で監視をし、参加者同士が取引を記録していくという非中央集権型の管理システムが導入されています。
管理者を置かずに参加者がそれぞれ監視記録しているので、データの改ざんや不正が起きにくい仕組みになっています。
2.スマートコントラクトで自動契約が可能
スマートコントラクトというのは、ブロックチェーン上で自動的に契約や取引を行う機能のことをいいます。
わかりやすくいうと自動販売機みたいなものです。
お店の従業員がいなくても、顧客がお金を入れて飲みたいジュースを選ぶと自動で商品が出てくる。
このような仕組みをブロックチェーン上で構築することができる機能をスマートコントラクトといいます。
イーサリアムにはそのスマートコントラクト機能があるので、取引や契約に関しては第三者がいなくても実行することができます。
3.分散型アプリ(DApps)の開発が可能
分散型アプリ(DApps=デジタルアプリ)というのは、ブロックチェーンの技術を使って作られたアプリです。
これまでのスマホのアプリと違い、管理者がおらずオープンソースになっており参加者同士で保管されたデータを管理する非中央集権型になっている為、改ざんや不正が起きにくい仕組みとなっております。
代表的な分散型アプリとしては、Uniswap(DEX)やOpenSea(NFTマーケットプレイス)などが有名です。
4.新たにトークン(仮想通貨)が発行可能
イーサリアムにはERC-20トークンというものが採用されています。
そのトークンを使ってイーサリアムと互換性のある新たなトークンを発行することができます。
例えば、柴犬コイン(SHIB)やサンドボックス(SAND)、ポリゴン(MATIC)、チェーンリンク(LINK)、DAI(ダイ)などはERC-20トークンで作られたトークンで最近高騰したミームコインとして有名になったものも多数あります。
このようなトークンはイーサリアムのDeFiで使われたり、MetaMaskなどといった仮想通貨専用のウォレットに保管することもできます。
イーサリアムがオワコンといわれている理由
SNSなどで「イーサリアムはオワコンだ」という噂が一部で流れています。
こういう噂が広まる理由というのはなぜなのでしょうか。
主に以下の6つであると考えます。
- 冒頭暴落を繰り返している
- 代用可能な仮想通貨(イーサリアムキラー)が増えている
- NFTの暴落
- 最高値の頭打ち
- ハッキングのリスク
- 将来的な価値について理解していないから
それぞれみていきます。
1.暴騰暴落を繰り返している
イーサリアムに限った話ではないですが、仮想通貨というのは価格が安定せず、暴騰暴落を繰り返す特徴を持っています。
基本的に高騰時よりも暴落時の方がネットやニュースで話題になったり騒いだりする人が増えるので、部分的な情報だけを見て「イーサリアム(仮想通貨)はオワコンだ」と判断する人が多いようです。
ただ、長期的に見るとイーサリアムは上げ下げを繰り返しながらも右肩上がりで上昇しており、確実に底上げはされていっています。
2.代用可能な仮想通貨(イーサリアムキラー)が増えている
イーサリアムキラーとは、イーサリアムの代用可能になりうる、いわばイーサリアムにとって脅威となる仮想通貨の銘柄のことです。
イーサリアムの課題であるガス代の高さや処理速度の遅さを上回る性能を持った銘柄が続々増えてきており、イーサリアムがいらなくなるのでは?と巷ではささやかれています。
具体的には、直近で価格を上げてきているソラナ(SOL)やアバランチ(AVAX)、ポリゴン(MATIC)、ポルカドット(DOT)などが有名です。
どれもここ最近で価格を上げてきていますが、まだまだ不動の時価総額ビットコインに次ぐ2位のイーサリアムに迫る銘柄はありません。
3.NFTの暴落
NFTはイーサリアムのブロックチェーンを利用した仮想空間上のアートなどの作品やアイテムで、2021年に海外の有名人たちがこぞって保有しているということが広まりNFTブームが起きました。
一時期は価格が当初の数千倍に跳ね上がるものが誕生したり、ツイッターの創業者の初めてのツイートをNFT化したものが290万ドル(約3億円)で落札されたことなどが話題となりました。
しかし、2023年にはそのブームも落ち着きを見せ、軒並み大暴落したのは記憶に新しいでしょう。
それに伴い、イーサリアムもオワコンだという風潮が広がったようです。
ですが、まだ仮想通貨やNFT自体歴史が浅く、これから仮想空間・メタバースの時代になっていく将来を加味すると、
NFTの実用化もこれから本格化していくと言われているので、逆に誰も注目をしていない、価格の安い今が仕込むチャンスと捉えることもできます。
4.最高値の頭打ち
2024年6月現在、これまでのイーサリアムの最高値は2021年11月以降更新されておりません。(当時約55万円)
数年上げ下げを繰り返し、過去最高値を更新できずにいることがネガティブ要素として働き、オワコンだと感じる人も多いと思います。
しかし、2024年に入りビットコインのETF承認により仮想通貨全体が盛り上がりを見せる中、イーサリアムも50万円台まで伸ばしてきました。
ETHのETFも承認されたことにより、今後ますます盛り上がりを見せる可能性を秘めています。
ビットコインの半減期も2024年4月より実施されていることも重なり、プラス要因の方が多いですよね。
5.ハッキングのリスク
仮想通貨は銀行などと違い、管理者が存在しません。
先述したように参加者たちがお互いを管理しあう非中央集権型のシステムを導入していることにより、「ハッキングされるのではないか?」と不安になる人も少なからずいるようです。
実際、過去2016年に「The DAO事件」と呼ばれるETHがハッキングされ、364万ETHが流出するという事件が起きたり、2024年5月にはDMMコインが483億円相当のビットコインが流出するということが起きています。
その脆弱性をついた事件が起こりうる仮想通貨はオワコンだという人もいるようです。
しかし、イーサリアムは定期的に段階を踏んでアップデートを実施しており、日に日にそのセキュリティの精度を高めています。
6.将来的な価値について理解していないから
根本的に、「仮想通貨はオワコン」と騒いでいるのはほとんどが仮想通貨を買ったことがなく、ただイメージやネガティブな部分だけを見た人が流すネガキャンだと思われます。
ハッキング・詐欺・破産などなど、こういう一部を見てオワコンと決めつけたり
買ったことない人には「なんだか怖そう、損しそう、騙されそう」というイメージを持った人が多い印象です。
イーサリアムがなぜオワコンではないのか
繰り返しになりますが、イーサリアムはオワコンではありません。
なぜなら以下の6つの理由があるからです。
- 大手企業のイーサリアム参入
- 定期的なアップデートによる機能の向上
- 消費電力の大幅削減に成功(PoSへの移行)
- ガス代(手数料)の改善
- 不動の時価総額ランキング2位を維持
- ETF承認による
それぞれ詳しく見ていきます。
1.大手企業のイーサリアム参入
イーサリアムは非営利団体である「イーサリアム企業連合(EEA)」という500社以上の大企業が参加する団体からサポートを受けています。
一例として、国内企業だと三井住友銀行やみずほ銀行、トヨタ自動車、NTTデータなど
海外企業ではマイクロソフト、JPモルガン、インテルなど
誰もが知る大手企業ばかりです。
ここまで大きな団体からサポートを受けているブロックチェーン仮想通貨は他にありませんし、
EAAの影響力次第でどんどん拡大、価格上昇が見込めるので将来性はあります。
2.定期的なアップデートによる機能の向上
イーサリアムはまだ完璧なシステムではない為、その脆弱性を改善するために定期的にアップデートを行っています。
大型アップデートにより機能が改善され、利便性が増すと価格が上昇することもあります。
実際に2022年9月に実施された大型アップデート「The Merge(ザ・マージ)」ではイーサリアムが大きく改善されたことで話題となり、価格を上げました。
3.消費電力の大幅削減に成功(PoSへの移行)
大型アップデート「The Merge」でこれまでのPoW(プルーフオブワーク)というマイニングの承認システムからPoS(プルーフオブステーク)へ移行しました。
これにより消費電力を大幅に削減することに成功しました。
PoSやPoWについては内容がかなり複雑ですので、興味のある方はこちらで詳しく解説しておりますのでご一読ください。
※記事準備中
簡単にいうと、ビットコインに採用されているPoW(プルーフオブワーク)には莫大な電力がかかることが問題点として上げられています。
それをPoS(プルーオブステーク)というコンセンサスアルゴリズムへ移行することで、ビットコインの1割程度の電力消費に抑えられるようになり、よりエコなものとなりました。
4.ガス代(手数料)の改善
イーサに限らず仮想通貨での取引にはガス代と呼ばれる手数料が発生します。
このガス代には、取引量が増えれば増えるほど、ネットワークが混雑し高騰してしまう問題点がありました。
しかし、前述の2022年9月の大型アップデート「TheMerge」により、ガス代もかなり抑えられるようになりました。
5.不動の時価総額ランキング2位を維持
時価総額においてイーサリアムはビットコインに次ぐ2位をずっと維持し続けています。
2024年7月時点、ビットコインの時価総額は178兆、イーサリアムは57兆で2位。
3位のUSDT(Tether)で18兆円と大差があるのでイーサリアムの地位はまだ続くと言えます。
それ以下の順位は更に大差を付けているので、その他のイーサリアムキラーとして誕生した
アルトコインもなかなかイーサリアムを超える領域まで到底届かないものとなっています。
6.ETFが承認されたから
2024年5月にイーサリアムはETF承認されました。
承認直後に価格が1日で約20%上昇し話題となりました。
ETF承認されたことで市場が拡大していくので今後更に価格が上昇していくことが予測されます。
仮想通貨取引所の口座を持っていなくても普通の証券口座で買えるようになるのでより利便性が良くなるので益々身近なものとなっていくと思います。
イーサリアムのこれまでの価格推移とチャート
ここまでイーサリアムがオワコンではないということを語ってきましたが、
では実際価格の推移はどうなってるのか?
これまでの価格推移をチャートで見ていきましょう。
引用:コインマーケットキャップ
現在の価格は2024年7月時点で約50~55万円ぐらいを推移しております。
過去には2017年末の仮想通貨バブルで高騰しました。
この時期はビットコインが高騰し、初めて200万円を突破した時期です。
次に高騰したのが、2021年。
4年に1度訪れるビットコインの半減期によって仮想通貨全体が高騰、イーサリアムも当時過去最高55万円まで推移しました。
今後については2024年のビットコインの半減期後、暴騰暴落を繰り返しながらも右肩上がりに推移していくと予測します。
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イーサリアムはいつ買えばいい?
イーサリアムの将来性やオワコンではないことはわかったけど、
ではどのタイミングで買えばいいの?という疑問を持つ方もいるかと思いますので、解説していきます。
結論をいうと今です。
ただ、今といってもスタイルによってそれぞれ変わってくるのでスタイル別に見ていきましょう。
1.長期投資
長期投資でみているのであれば、買うのは今すぐです。
1度に大金を注ぎ込むのではなく、毎月決まった日に積み立てていくのが良いです。
ドルコスト平均法といって価格が高い時は少ない数を買うことができ、価格が安い時にたくさん購入できるので、取得単価にバランスを持たせることが可能です。
将来的に右肩上がりに推移していくのであれば確実に効率よく収益を上げていくことができます。
2.短期投資
短期で収益を上げたい場合は、相場の動きや経済動向、チャートの分析が必要になります。
シンプルでわかりやすいタイミングだと、4年に1度訪れるビットコインの半減期前やイーサリアムが暴落した時などです。
基本的に絶対ではありませんが、ビットコインの価格が上がれば仮想通貨全体の相場が上がる傾向にあります。
つまりビットコインが上がるといわれている半減期の前にイーサリアムも仕込んでおくというのも戦略として十分ありだと考えます。
相場というのは乱高下を繰り返すので、イーサリアムが暴落した直後は次に上がる可能性が高いことから安く購入して値段を少し戻したところで売るということを繰り返すと収益を上げていけますよね。
安いところで拾うので数も多く買うことができます。
しかし、短期投資は長期投資に比べリスクが伴うのでしっかり勉強した上でチャレンジするべきです。
上記に述べたのはほんの1部で現実はもっと複雑で世界の動向を見て自分なりに分析する必要があります。
そのあたりについては機会があれば別の記事で紹介していきます。
・イーサリアムはどこで買える?
イーサリアムは仮想通貨取引所で購入することができます。
国内・海外それぞれに様々な取引所があり、そこで口座を開設してイーサを売り買いしていきます。
ここで1つ注意ですが、イーサをはじめ仮想通貨を購入する際は販売所ではなく取引所で購入しましょう。
なぜなら販売所は購入手数料が高いからです。
販売所とは、その仮想通貨取引所が直接通貨を販売しているところです。
運営が公式で販売しているものなので手数料も割高に設定されているんですね。
これだと利益も削られるので、購入時は取引所というところから行うようにしてください。
取引所はその市場において個人間で売りたい人と買いたい人との間で値段が折り合えば成立する、文字通り「取引所」で売買がされるため、手数料も抑えることができます。
ここだけは間違えないでくださいね。
仮想通貨取引所については、初心者の方でいきなり海外のものを使うのは怖いという方もいるかもしれませんので、
そういった方はまずは国内のものでかまいませんので、コインチェックやビットフライヤーやビットバンクなど、2つほど口座を作ってみましょう。
国内の口座だと取引できる銘柄も限られてくるので、ある程度慣れてくるとBybitなどの海外口座の開設も視野に入れていけばいいと思います。
利便性は海外口座の方が優れているので1つぐらいは持っていてもいいでしょう。
まとめ
まとめると、イーサリアムはまだまだオワコンではありません。
むしろ、スマートコントラクトの技術は今後ますます広がっていくでしょう。
2024年現在は50万円前後を推移していますが、個人的には100万はもちろん
先の将来1000万円まで上がるポテンシャルは秘めていると感じています。
個人的にはビットコインを超える日がやってくる可能性も十分にありえると思っています。
今のうちにビットコインと同様イーサもコツコツ購入していくとうまく収益を上げることができるでしょう。